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ディクテーションの間違いで分かる弱点7つと直し方

7分で読めますShadowing チーム
ディクテーションの間違いで分かる弱点7つと直し方

ディクテーションの答え合わせで赤ペンだらけになると、つい「自分はリスニングが苦手だ」とひとまとめにしてしまいがちです。でも、ディクテーションの間違いは一つひとつに理由があり、その理由ごとに直し方がまったく違います。機能語が抜けるのか、語尾の -s が消えるのか、L と R を取り違えるのか。ミスを分類できれば、何を練習すればいいかは自然に決まります。この記事では、日本人の書き取りによく出る7つの間違いと、それぞれをシャドーイングで直す方法を解説します。ディクテーションの基本手順がまだの方は、先に英語ディクテーションの5ステップ練習法を読んでおくと、この記事の内容がそのまま使えます。

ディクテーションの間違いは「弱点の地図」

書き取りのミスは、大きく3種類に分けられます。

答え合わせのとき、赤で直した箇所の横に「語」「音」「文」と一文字だけメモしてください。1週間分を集計すると、自分がどのタイプのミスに偏っているかがはっきり見えてきます。ここからは、特に日本人に多い「音」と「文法」のミスを7つ取り上げます。

間違い1:機能語(to, for, and, can)が抜ける

I want to go を「I want go」、a cup of coffee を「a cup coffee」と書いてしまう。これは機能語の弱形が聞き取れていないサインです。文の中の to は「タ」、of は「ア」、and は「ン」ほどに短くなります。

直し方:書き取れなかった機能語を含むかたまり(wanna go、cuppa coffee)を、お手本と同じ短さで10回言います。強く言う単語と弱く言う単語の差を体で覚えると、弱い音も「そこにある」と分かるようになります。

間違い2:単語の区切りが分からない(連結)

pick it up を「pick a pup」、turn it off を「turn a doff」と書くような間違いは、単語同士がつながる連結で、どこが単語の切れ目か分からなくなったケースです。日本語は一音一音を区切って発音するので、日本人は特にこのミスが多くなります。

直し方:スクリプトで正しい区切りを確認し、「ピキラッ」のように実際の音のかたまりで覚え直します。連結・脱落・弱形のルールをまとめて知りたい方は、英語の音声変化5つのルールが参考になります。速いつながりに慣れる練習には、速い英語のつながりを聞き取るレッスン動画がおすすめです。

間違い3:語尾の -s / -ed が消える

She works を「She work」、I watched it を「I watch it」と書いてしまう。語尾の子音は弱く短く、次の単語とつながると特に聞こえにくくなります。さらに日本語には複数形も三単現もないため、聞こえていても書くときに落としがちです。

直し方:このミスは「音」と「文法」の両方が原因です。まず文法の目で「主語は三人称?」「過去の話?」とチェックする習慣をつけます。そのうえで、watched it を「ウォッチティッ」のように語尾の t まで発音してシャドーイングします。自分で語尾を言えるようになると、耳も語尾を拾えるようになります。

間違い4:L と R、B と V の取り違え

light / right、collect / correct、berry / very のつづり間違いは、日本人のディクテーションに特徴的なミスです。原因は、日本語のラ行が L でも R でもない音で、「ブ」の音で B と V の両方を代用しているため。耳が2つの音を1つのカテゴリーにまとめてしまっているのです。

直し方:まず口の形を覚えます。L は舌先を歯ぐきに付けたまま、R は舌先をどこにも付けずに。V は上の前歯を下唇に当てます。口の形の違いはカタカナ英語の直し方と日本人が間違える発音で詳しく解説しています。文脈で判断できる場合も多いので、「意味が通るのはどっち?」と考える習慣も大切です。

間違い5:カタカナ語に引っぱられる

coffee を「コーヒー」の音で待っていると、実際の「カーフィ」が聞こえた瞬間に別の単語だと思ってしまいます。vitamin(ヴァイタミン)、label(レイボー)、energy(エナジー)など、カタカナ語として知っている単語ほど聞き取れないという逆転現象が起きます。

直し方:書き取れなかったカタカナ語は、発音記号で本当の音を確認しましょう。発音記号(IPA)のトレーニングで母音と子音の記号を覚えておくと、辞書を引いたときにすぐ正しい音をイメージできます。

間違い6:数字・固有名詞で止まる

fifteen / fifty、thirteen / thirty の聞き分けや、人名・地名で手が止まるのもよくある間違いです。-teen は後ろの音節が強く長く、-ty は前が強く後ろが短くなります。固有名詞は知らなくて当然なので、「聞こえた音をカタカナではなくアルファベットで書いてみる」練習が効果的です。

直し方:数字は、日付・値段・電話番号が出てくる音声で集中的に書き取ります。街の暮らしを話す都市生活がテーマのA2リスニングのように、時間や場所が具体的に出てくる素材が練習に向いています。

間違い7:同音異義語・似た音の単語

their / there、right / write、can / can't のように、音が同じか非常に近い単語は、耳だけでは区別できません。特に can と can't はアメリカ英語で母音まで似ていて、日本人が最も混同しやすいペアです。

直し方:同音異義語は文脈で決めます。can と can't は、can't の方が強く長く発音されるのがポイント。弱く短い「クン」なら can、強い「キャン(ト)」なら can't です。シャドーイングで強弱ごと真似すると、この差が自然に分かるようになります。

間違いを直す「ミス→シャドーイング」サイクル

ミスの種類が分かったら、次の流れで一つずつつぶしていきます。

  1. 書き取る:1〜2分の音声を1文ずつ書き取る。
  2. 分類する:赤で直した箇所に「語・音・文」と、上の7つのどれに当たるかをメモする。
  3. かたまりで言う:間違えた部分を含む2〜4語のかたまりを、お手本と同じスピードで10回言う。
  4. シャドーイング:スクリプトなしで全文をシャドーイングし、録音して聞き比べる。
  5. 1週間後に再テスト:同じ音声をもう一度書き取り、同じミスが残っていないか確認する。

上級者なら、B2〜C1向けの英語ポッドキャストのように自然なスピードの音声でこのサイクルを回すと、連結と弱形のミスが目に見えて減っていきます。まだ自然なスピードが難しいと感じる人は、ディクテーション初心者のレベル別ロードマップを参考に、自分に合った難易度から始めてください。B1レベルの動画一覧も、ちょうどいい練習素材が見つかる場所です。

まとめ:ディクテーションの間違いは、伸びしろのリスト

ディクテーションの間違いは、失敗ではなく「次に何を練習すべきか」を教えてくれるリストです。機能語の弱形、単語の連結、語尾の -s / -ed、L/R と B/V、カタカナ語、数字、同音異義語。自分のミスがどれに当たるかを知り、その部分を声に出してシャドーイングすれば、同じ間違いは確実に減っていきます。発音と聞き取りの関係をもっと深く知りたい方は、正確な英語の発音を身につける方法も読んでみてください。

ShadowingEnglish では、ディクテーションモードで入力した文を単語ごとに自動で採点し、どこで間違えたかがすぐに分かります。そのまま同じ動画をシャドーイングすれば、AIがあなたの発音を一つひとつの音まで分析。「聞けない音」と「言えない音」を同時につぶしていけます。今日の1本で、自分のミスの地図を作ってみましょう。

実際に練習しよう

動画を選んで一文ずつシャドーイング。ヒントを本物のスピーキング力に変える一番の近道です。