英語シャドーイング初級動画12選|A2・英検準2級レベルの練習法

英検準2級には受かった。単語帳の単語も、文字で見ればだいたい分かる。それなのに、同じ単語が音になると聞き取れず、いざ話そうとすると「I … went … to …」と一語ずつしか出てこない。CEFRでいうA2、いわゆる初級の後半にいる人の多くが、この段階で足踏みします。この記事では、英語 シャドーイング 初級 動画として使いやすいA2レベルの動画を12本、テーマ別に選び、それぞれ「なぜA2に合うのか」「まねるときにどこを聞くのか」を添えました。後半では、1文ずつのまねから短いまとまりで話せるようになるまでの練習手順と3週間プランも紹介します。ここに載せきれなかった動画は、A2(初級)レベルの英語動画一覧から探せます。
A2レベルとは:英検準2級・TOEIC 225〜545点あたりの「知っているのに聞こえない」段階
CEFRのA2は、家族、買い物、仕事、近所のことなど、身近な話題でよく使われる表現が理解できる段階です。決まった場面での短いやり取りができ、自分の経歴や身の回りのこと、いま必要なことを簡単な言葉で説明できます。日本の目安では英検準2級、TOEIC L&Rならおおよそ225〜545点が重なります。高校の途中までの英語を読んで理解できる人、と考えるとイメージしやすいでしょう。
A2の人は、知識の量でいえばすでに日常会話に足りるだけのものを持っています。足りないのは、その知識を音として引き出す速さです。紙の上では went も wanted も分かるのに、耳から入ると別の単語に聞こえ、口から出すときには現在形に戻ってしまう。シャドーイングは、文字で覚えた単語を「聞こえる単語」「言える単語」に置き換えていく作業なので、A2はその効果を実感しやすいレベルです。
A2のシャドーイング動画を選ぶ5つの基準
- ゆっくりだが、不自然ではない話し方:一語ずつ区切って読む音声は卒業し、文としてつながって聞こえるものを選びます。聞いて6〜7割分かれば合格です。
- 毎日の生活に近いテーマ:朝の習慣、注文、道案内、家族、週末。場面が浮かぶ話題なら、意味を追う負担が減り、音に集中できます。
- 1文が短い:8〜12語くらいまで。長い文が続く動画は、B1に上がってからで十分です。
- 動画の長さは2〜6分:1本を1週間ほどで仕上げられる量です。
- スクリプトがある:聞こえなかった単語を文字で確かめられないと、自己流の音がそのまま定着します。
1回の練習で扱うのは1〜2分ぶんにとどめます。A2では、長く聞くことよりも、短い区間を最後の子音まで正確に言えることのほうが力になります。
テーマ別・英語シャドーイング初級(A2)動画12選
ここに挙げるのは、タイトルにA2と明記されている英語の動画だけです。紹介文は、タイトルから読み取れる範囲にとどめています。順番どおりに進める必要はないので、自分の生活に近いテーマから1本選んでください。
シャドーイング用のA2トーク:身近な話題を一人で語る
一人の話し手がひとつのテーマについて続けて話す形式です。A1の「1文で終わり」から、2〜3文をつなげて話す感覚に慣れるのに向いています。
- 一日のルーティンを話すA2シャドーイング練習:自分の毎日に置き換えやすいテーマです。まねしたあと、時刻や行動を自分のものに入れ替えて言い直すと、自己紹介でそのまま使える文になります。
- 「スマホを見ずに一日を始める」A2シャドーイング:朝の習慣という、誰にでも関係のある話題です。without your phone のように前置詞から始まるかたまりを、途中で切らず一息で言うことを意識しましょう。
- 「失敗から学ぶ」がテーマのA2シャドーイング:少し抽象的な話題を、A2の語彙で聞ける一本です。mistakes の語尾 /ks/ のように子音が重なる単語は、カタカナの「ミステイクス」に戻らないよう録音で確かめてください。
- 都会暮らしと田舎暮らしを比べるA2シャドーイング:二つを比べる話題なので、英検準2級の面接で意見を言う準備にもなります。比べる言い方が出てきたら、強く読まれている単語に印をつけてからまねましょう。
日常会話と旅行で困らないための会話
初めての海外旅行やホームステイの前に仕上げておきたいテーマです。場面が決まっている会話は、言い回しがそのまま「使える型」になります。
- コーヒーショップで注文する初心者向け英会話(A2):注文の場面は、短い質問と短い答えの繰り返しです。店員役と客役の両方をまねると、聞く側と話す側のどちらにも慣れられます。
- 英語で料理を注文するA2リスニング&スピーキング練習:カフェの次はレストランへ。I'd like … のような依頼の型は、文字で見ると簡単でも、音では I'd の /d/ がほとんど聞こえません。その短さごとまねるのがコツです。
- 道をたずねるA2リスニング&スピーキング練習:道案内は、聞き取れないと実際に困る場面です。質問の文は最後が上がるのか下がるのか、イントネーションにも耳を向けてください。
- 英語で自己紹介をするA2スピーキング練習:自己紹介は、留学でも仕事でも最初に必ず求められます。お手本をまねたら、名前、出身、仕事や学校を自分の情報に入れ替えて、30秒の自己紹介を録音してみましょう。
ゆっくり読まれるストーリー:過去形と -ed の練習に
物語は「起きたこと」を順番に話すので、過去形が中心になります。A2でいちばん抜けやすい語尾の音を鍛えるのに向いた素材です。
- スマホをシンクに落としてしまった話(ゆっくり読まれるA2ストーリー):タイトルにある fell のように、不規則な過去形は現在形と音がまったく違います。スクリプトの過去形に印をつけ、聞こえたとおりの音で言えるか確かめましょう。
- 完璧だった休暇が空港で一変する話(ゆっくり英語・A2):空港が舞台なので、旅行の語彙にもなじめます。happened の -ed は「ド」と母音をつけず、舌を歯ぐきに当てて止めるだけ。この一語を丁寧に仕上げるつもりで取り組んでください。
- 田舎の祖父母を訪ねるやさしいA2ストーリー:家族がテーマの話は語彙が身近で、内容を予想しながら聞けます。1文ずつ言えるようになったら、2文を続けて、間を空けずに言う練習へ進みましょう。
短いポッドキャスト:自分の好みを話す
- 好きな音楽について話すやさしいA2ポッドキャスト:好きなものを語る表現は、雑談でいちばん出番があります。まねしたあとに「自分の好きな音楽」を3文で話せば、聞いた表現を自分の言葉として使う練習になります。
A2のシャドーイング6ステップ:1文のまねから「3文つなげて言う」まで
A2の目標は、文をつなげて話せるようになることです。そのため、最後に「覚えて言う」ステップを入れます。
- スクリプトを見ながら通して聞く:まず内容を理解します。聞き取れなかった単語に下線を引いておきます。
- 知らない単語を調べる:単語をタップして、意味と発音記号、音声を確認します。意味があいまいなまま口を動かしても定着しません。
- 0.75倍で1文ずつまねる:1文聞いて止め、同じリズムで繰り返します。言いにくい文はリピート再生で5回。
- 録音して、音ごとに比べる:自分の声を録音し、お手本と聞き比べます。AIの発音採点を使うと、どの音素がずれているかまで分かるので、直す場所を絞れます。
- 1.0倍に戻してシャドーイング:スクリプトを見ながら1回、見ないで1回。口が止まった文が、まだ耳に入っていない文です。
- 2〜3文を何も見ずに言う:動画を止め、いま練習した2〜3文を記憶だけで言ってみます。完全に同じでなくてかまいません。文と文を自分でつなぐ経験が、A2からB1への橋になります。
手順をもう少し詳しく知りたい人は、効果が出るシャドーイングのやり方も読んでおくと、練習の迷いが減ります。
3週間の練習プラン(1日15〜20分)
- 1週目:会話を1本。注文か道案内の動画を選び、ステップ1〜4を毎日。週末に、相手役のセリフも含めて通しで録音します。
- 2週目:ストーリーを1本。過去形に印をつけてからステップ3〜5へ。-ed と不規則動詞の音だけを採点結果で確認します。
- 3週目:トークを1本。ステップ6を毎日行い、最終日は内容を自分の話に置き換えて30秒話し、録音します。1週目の録音と聞き比べてみてください。
日本人のA2学習者がはまりやすい4つの落とし穴
1. 過去形の -ed が消える、または「ド」になる
talked を「トークド」と読むと音節が一つ増え、相手には別の単語のように聞こえます。逆に -ed を丸ごと落とすと、昨日の話が現在の話になります。/t/ /d/ /ɪd/ の使い分けは過去形 ed の3つの発音ルールで整理してから、ストーリーの動画に戻ると効果的です。
2. 知っている単語なのに聞き取れない
原因はたいてい、カタカナで覚えた音と実際の音のずれです。water、little、can't などは、文字を見れば中学1年の単語ですが、耳で聞くと別物です。A2では新しい単語を増やすより、すでに知っている単語の「音の辞書」を書き換えるほうが、聞き取りは早く伸びます。
3. 一語ずつ区切って話す
I / went / to / the / station と一語ずつ置いていく話し方は、正確でも聞き手を疲れさせます。お手本をまねるときは、went to the station を一つのかたまりとして扱ってください。スクリプトに斜線を入れて、かたまりごとに息をつぐ場所を決めるとやりやすくなります。
4. 聞き取れたつもりで先へ進む
シャドーイングだけでは、小さな単語を聞き落としていても気づきにくいものです。週に1回、同じ動画で書き取りをすると弱点が文字になって見えます。進め方は初心者向けのレベル別ディクテーション・ロードマップを参考にしてください。
難しすぎる・物足りないと感じたら
今回の動画がまだ速く感じる人は、無理に続ける必要はありません。A1レベルの初心者向けシャドーイング動画12選に一度戻り、短い文で口を慣らしてから再挑戦しましょう。反対に、スクリプトなしで8割聞き取れて1.0倍でも遅れなくなった人は、英検2級レベルに向けたB1の中級シャドーイング動画へ進む時期です。
テーマで探したい場合は、海外旅行の前なら旅行英語を練習したい人向けの動画、ふだんの生活の話題を増やしたいなら日常生活カテゴリの動画が役に立ちます。
まとめ:A2は「読める英語」を「聞ける・言える英語」に変える時期
A2で必要なのは、新しい文法や難しい単語ではありません。すでに知っている英語を、ゆっくりでも自然な音で、何度も聞き、同じ形で口から出すことです。12本の中から生活に近い1本を選び、1〜2分の区間を1週間かけて仕上げてください。
ShadowingEnglish では、動画を1文ずつ区切ってシャドーイングでき、リピート再生と再生速度の調整もすぐに切り替えられます。録音した声はAIが発音を採点し、音素ごとにどこがずれているかを示します。単語をタップすれば発音記号と音声つきの辞書が開き、同じ動画でディクテーションもできます。スマホアプリもあるので、通学や通勤の15分をそのまま練習時間にできます。まずは無料で、今日の1本から始めてみましょう。


